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痴漢電車

第15章 それぞれの道



千佳「恭子、学校は…」

恭子「具合悪いって言って早退した」

千佳「でも元気、だよね?」

恭子「元気がないのは千佳の方でしょう
そんな目腫らして」

千佳「あ…」


タオルで目を温めたりマッサージしたり
色々な方法を試みたが効果はなく
両目は腫れ泣いたのが
バレバレだった


千佳「…色々、あって…」

恭子「色々って」

千佳「…」

恭子「千佳、ちゃんと話して」

千佳「…」


亘との事、ずっと黙ってるつもりだった
だけどもう黙ってるのが辛くて
恭子に話す事にした
全部…


千佳「…ごめんなさい…」

恭子「…」

千佳「ずっと…ずっと言えなくて…」

恭子「知ってたよ」

千佳「えっ」

恭子「本当はずっと前から知ってた」

千佳「そうだったんだ…」

恭子「ぅんっ…」

千佳「…」


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