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痴漢電車

第3章 身勝手な言い分



千佳「…」

亘「えらく長いトイレだな」

千佳「…!!」

亘「…」


トイレを済ませて出ると亘が立っていた
どうやら待っていたようだが
怒ってるようで…


亘「女子トイレの前で待つ男の気持ちな
んて女にはわからないよな」

千佳「…」

亘「寺田、俺…」

千佳「…すいません…私…急いでるんで
失礼します…」

亘「聞きたい事あるんだろう」

千佳「!?」

亘「放課後、生活指導室で待ってるから
続きはその時に…」

千佳「行きませんから」

亘「…」

千佳「先生と話す事なんてありませんか
ら、失礼します…」

亘「…」

千佳「…」


一方的に話しを切り上げ
逃げるようにその場から去った千佳

放課後、行くつもりなんて全くなかった
亘と話すなんて現状無理だし
亘が怖かったから
だけど…



千佳「…」

亘「待ってたよ、さっ入って」

千佳「…失礼します…」

亘「…」


気づいたら千佳は生活指導室の前にいた
そのまま吸い込まれるように
中へ入って行った


千佳「…」


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