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痴漢電車

第3章 身勝手な言い分



千佳「…」

亘「お茶どうぞ」

千佳「…どうして、あんな…」

亘「痴漢した事?」

千佳「…」


悪びれた様子もなく痴漢行為を認めた亘
その堂々とした亘の態度に
カチンときて…


千佳「そうです、痴漢した事です」

亘「…」

千佳「痴漢されて、私がどんなに怖かっ
たか…」

亘「ごめん…」

千佳「…」

亘「でも仕方がなかったんだ、寺田の事
見たら止められなくて…」

千佳「…意味不明なんですけど…」

亘「だって俺…」

千佳「…」

亘「寺田の事が好きなんだ」

千佳「好きって…でも先生、彼女います
よね?」

亘「うん、いるよ」

千佳「…」


亘には彼女がいる
そんな人に好きって言われても…


千佳「…最低っ…」

亘「…」


全然、嬉しくなかった


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