痴漢電車
第4章 わがままな男
恭子「千佳、図書室寄っていい?」
千佳「うん」
放課後、恭子と図書室に立ち寄った千佳
この頃には亘の事を忘れ日常を
取り戻し始めていた
恭子「あった、これこれ」
千佳「追憶?」
恭子「これ、今度ドラマでやるんだけど
ラストシーンがすごいんだって」
千佳「へぇ~」
図書室には何百、何万冊もの本があり
教師でも迷うほど広く
大きかった
千佳「…」
せっかくだし自分も何か本を借りようと
図書室を見て回った千佳
だけどそこで…
千佳「…!?」
女子「ねえ、先生って彼女いるの?」
亘「彼女?どうだろう」
女子「英語の榊先生と付き合ってるって
噂だよ」
亘「そうなんだ」
女子「でも私、そういうの気にしないし
口堅いから」
亘「本当に?」
女子「ぅんっ、だから…」
亘と女子生徒の
怪しい現場を目撃してしまった
怪しいといっても女子生徒の方が一方的
に亘に寄りそい言い寄ってる
そんな感じだった…
千佳「…」