
痴漢電車
第4章 わがままな男
亘「最近、K―POPにハマってるんだ
このグループ、日本デビューも決まって
て今、人気なんだって」
千佳「…」
亘「日本デビュー曲は日本語らしいけど
日本語って覚えるの大変だよね」
千佳「…」
亘「俺も見習わないと」
千佳「…」
車内ではK―POPグループの歌が流れ
亘が独り言のように淡々と
話し続けていた
千佳「…」
亘「…最近…車通勤してたけど…」
千佳「!?」
突然、話しの内容が変わった
ずっと気になっていたが聞けなかった事
それが聞けるとなり思わず
前のめりに…
亘「明日からまた電車で通勤するつもり
だから」
千佳「あ…」
亘「待っててくれる?」
千佳「…はいっ」
亘「良かった、やっと喋ってくれた」
千佳「…(笑)」
現段階ではまだ色々の説明はなかったが
明日からまた亘と一緒にいられる
たった数十分だけだが
嬉しかった
千佳「…」
亘「お待たせ、ついたよ」
そうこうしてる間に車は目的地である
亘の家、マンションに
到着した
