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痴漢電車

第1章 悪夢の始まり



担任「寺田が遅刻なんて珍しいな、何か
あったのか?」

千佳「寝坊、して…」

担任「そうか、まあ次からは遅刻しない
ように気をつけろよ」

千佳「はいっ…失礼します…」


男のせいで学校に遅刻してしまった千佳
痴漢には遭うし手は荒れるし
災難続きだった…


千佳「…」

女子「千佳、おはよう」

千佳「恭子…」


彼女は早川恭子、小学校からの付き合い
で恋愛も勉強も何でも話せる
一番の友達だった


恭子「何、なんかあった?」

千佳「恭子っ…」

恭子「?」


今朝の出来事は二度と思い出したくない
早く忘れたいし話すのも嫌だった
だけど一人で抱えるには
辛すぎて…


千佳「…今朝、痴漢された…」

恭子「えっ?」

千佳「もう最悪…」

恭子「今日、帰り送ろうか?」

千佳「大丈夫、帰りは空いてるし明日は
一本早いのに乗るから」

恭子「わかった、でもまた何かあったら
言ってね」

千佳「うんっ」


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