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痴漢電車

第6章 トイレではお静かに



亘「…」

千佳「あっ、月島先生」

亘「寺田」

千佳「手伝います」

亘「ありがとう、助かるよ」

千佳「いえ」

亘「…」


廊下に出ると偶然
機材を手に歩く亘と遭遇した

自分のせいで亘を遅刻させてしまった事
謝りたくて千佳は手伝うフりをし
亘と並んで歩いた


千佳「今朝はごめんなさい…」

亘「何が?」

千佳「先生も遅刻したって…私のせいで
迷惑かけちゃって…」

亘「寺田が謝る事ないよ」

千佳「でも今日の事で先生の評価が悪く
なったんじゃ…」

亘「心配いらないよ、どうせ…」

千佳「?」

亘「ううん、何でもない」

千佳「…」


そうは言っても
今朝の遅刻は自分が原因

亘の評価、イメージを悪くしない為にも
これからは自分自身が気を配り
気をつけなければ…


千佳「…」

亘「ありがとう、もうここでいいよ」

千佳「あ、はいっ…」

亘「…」

千佳「先生?」

亘「今度の日曜日、二人でどこか出かけ
ようか」

千佳「いいの?」

亘「行きたいとこ考えといて」

千佳「はいっ!!」


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