痴漢電車
第7章 恋人ごっこ
芳恵「軽くなにか食べよっか」
亘「そうだね」
千佳「…」
腕を組んで
笑顔で歩く二人の姿は
誰がどう見てもお似合いのカップル
恋人同士だった
千佳「…」
尚輝「お待たせ、お茶とジュース買って
来たけど、どれがいい」
千佳「…」
尚輝「千佳?」
千佳「えっ?ごめん、何」
尚輝「お茶とジュース、どっち?」
千佳「あぁ、お茶でいいよ、ありがとう
後でお金払うね」
尚輝「いいって、これくらい」
千佳「…ありがとう」
尚輝「…」
尚輝はまだ亘と芳恵に気づいてない様子
このままやり過ごせればいいが
二人の様子が気になり
つい視線が…
千佳「…」
尚輝「何見てんの」
千佳「えっ、別になにも…」
尚輝「あれ?あれって月島先生と榊先生
じゃん」
千佳「…」
結果、尚輝にバレてしまった…
尚輝「あの二人、やっぱり付き合ってた
んだ」
千佳「知らない…」
尚輝「…」