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こじらせた初恋

第12章 それは突然

智 side







会社のかわいい子に合コンをしてほしいと頼んだ。



なぜだかすごく喜んでくれて8人くらいなら呼べますっていわれて3人くらいでいいよと言った。



俺はそんなに友達いないんだよ。



ごめんね。





よし!これで翔くんを連れて行けば翔くんも目を覚ますだろう。



俺なんか相手してないで女の子の方がいいって気づくはず。






俺は軽い気持ちで誘おうと思ってたのに、どこで間違えたんだろう。



翔くんの気持ちを考えてなかったんだ。










今日は翔くんが来る日だ。



なんて切り出そうか考えてたらいつもより不自然な行動をしていた。



いつも言わないようなことを言ってしまったり、ごはんもそんなに食べれなかった。



翔くんは気にせずいつものように自分の膝元に座るように促してきた。



俺はそれをするりとかわしていつも座らないソファに座った。



お尻が痛いからとか言って、翔くんが通ってくる前から床に座ってる人間が何言ってんだ。



おいでって優しい声で言ってくれるのを断るってめちゃくちゃ心苦しい。



本当はいつものように翔くんの温もりに包まれていたい。








智「あ、そうだ!翔くん合コン行かない?」



努めて明るく、今思い出しましたって感じに提案した。



翔くんは驚いて体が固まっていた。



おれは構わず話続ける。



とりあえず、連れて行けるように話を持って行かなきゃ。







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