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こじらせた初恋

第12章 それは突然

智 side







翔くんが俺の首元に顔を埋めてきた。



智「あっ………」



首筋に舌を這わせてくる。



ゾワっとする。



だけど。



智「痛っ……」



首元に激痛が走った。



翔くんが思いっきり噛んできたのだ。









翔くんの頭をどけてそこに手をあてて見ると血が滲んでいた。



智「なに…?……なんで…?」



翔くんを見るとニヤリと笑っていた。



翔「痛い?」



その笑顔で言葉でゾクリと背筋が凍った。






智「…もう……やめっ……あっ…」



シャツを掴まれたと思ったら勢いよく捲り上げられる。



肌が空気に晒され、そこを翔くんの冷たい手が這う。



智「……あっ……つめたっ……」



翔「すぐに熱くなるよ」










その時だった。



智「あっ……」



翔くんの膝を、俺の中心に当ててきた。



刺激を与えるようにグリグリとしてくる。



やばい。






智「……そんな………やめっ…んんんん……」



身の危険を感じて体をよじるとまたキスをされた。



今までに無い深いキスで口の端から透明なもの垂れてくる。



智「……はああ……くるしっ……」



唇を離すと翔くんに笑われた。



翔「鼻で息するんだよ」



そしてチュっと短いキスをされた。






今だっ!!



逃げようと翔くんを自分の上から思いっきりどかせた。



とにかく離れなきゃっと這って逃げたけど、足を掴まれ思いっきり引っ張られた。



智「…うわっ……」



翔「…………智、逃げないで」



また俺に体重をかけ、今度は逃げないよう両腕を頭の上でまとめられた。



翔くん。



怖いよ。







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