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こじらせた初恋

第12章 それは突然

智 side







智「んっ……んんん……」



翔くんの唇と自分のが重なる。



唇を付けたまま何度も角度を変え俺の唇を貪る。



抵抗するように翔くんの体を押す。



肩を押してもビクともしない。






歯列をなぞるように舌がうろちょろしていたが、咥内には入れまいと歯を食いしばった。



翔「口…開けて…」



俺は顔を横に振る。



そんなことできない。



頭の中でブレーキ音がする。



脳が警報音を鳴らしてる。




このままだとやばいって。







痺れを切らした翔くんは、俺の両頬を親指と中指で抑え込んで無理矢理口を開けさせた。



智「んむっ……やめっ……しょ……」



すかさず咥内に舌を入れて咥内を犯された。



執拗に舌を追われ、何度も絡め取られる。



逃げようにも後頭部を抑えられ動くことができない。



智「んむぅ…んん…」






唇を離すと床に押し倒された。



すぐさま俺に体重をかけてくる。



智「…翔くん……やめて……」



やっと出した、か細い声をすぐに唇にふさがれる。



智「んんっ……」


両腕を抑えられ唇を貪られる。



翔「はぁ、智……智……」



時折唇を離しては俺の名前を呼んでいた。



それは必死に俺を逃がさない鎖のようだった。



智「やだっ…」



こんなのもうやめようよ。




おれは腕を掴まれたまま暴れるが、無駄に終わる。



体重をかけられたままじゃうまく動けない。



腰も足も固定されてビクともしなかった。





やばい。



やばい。







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