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こじらせた初恋

第2章 再会

翔 side






智「だからさ…」



智はなんだか言いにくそうに、決意したように続けた。



智「また昔みたいに……会わない?」



ビックリして横になってた上半身をガバっと上げた。



翔「え?………いいの?」



智「こちらこそ、いいの?俺のこと嫌になってない?」



予想外のことを智が言うので、ブンブンと頭を横に振った。



智が、よかった。とふにゃんと笑った。



正直、智の言った「気まずい」にすべて納得したワケではなかったけど、純粋に智とまた会えるようになるのが嬉しかった。



また俺と話してくれるのが嬉しかった。



だから俺は気づかなかった…



智はなぜ今まで避けていたのか…



その本当の理由を…



親友の俺にさえ話せないことがあって、、、



どれだけつらい思いをしていたのか…



俺はこの時、嬉しさのあまり、自分のことしか考えてなかった。



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