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こじらせた初恋

第15章 再会がもたらしたもの

翔 side







5人でわやわやと盛り上がっていると、店側から閉店ですと言われた。



そういえばラストオーダーは随分前に取りに来たな。



最近は智の部屋に行ってばっかりだったから、こういう飲み会久々だったな。



でも楽しかった。



二宮と打ち解けれたし、智の意外な部分も見れたし。




またこの5人で集まろう!と言ってたけど、それは叶わないことを知ってる。



もうこの5人で飲むことは無い。






雅「翔ちゃん元気でたー?」



外に出ると夕方より格段に冷え込んでいた。



皆漏れなく、さむっ!と声に出ていた。



寒いのでコートの前ボタンを留めていると相葉ちゃんが声をかけてきた。



翔「元気出たよ。ありがとう。俺の為だったんだね」



最近俺のことを気遣ってくれてることには気付いていた。



特に何か聞いてくるワケじゃないけど、元気だしてーと俺の体にタッチしてくる。



タッチセラピーみたいな感じで俺を癒してくれる。



もちろん二宮も、そして松潤も心配してくれてたんだ。



有難いな。



そして恐らく。



智も。



だから今日智も来てたんだな。



バカだな。



あなたを傷つけた人の心配しちゃって。



昔から優しいのは変わらない。







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