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こじらせた初恋

第15章 再会がもたらしたもの

翔 side







好きだった。



本当に好きだった。



あなたの肌も。



その声も。



優しさも。



あの笑顔も。



初めて触れた唇も。



その全て何もかも好きだった。



こんなに人を好きになったことなんて無い。



こんなに人を愛したことなんてない。








これが本当の。



俺の初恋だったかもしれない。








神様。



どうか。



俺のことはいい。



散々智と思い出作れたし、今まで悪いこともしてきたから。



だから俺のことはもういいから。



どうか。



あの男を幸せにしてください。



どうか、幸せに。



俺が初めて好きになった男を。



どうか。








翔「さと、し………いかっ…ないでっ……ううう…」










その日、雪がやむことはなかった。













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