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こじらせた初恋

第18章 未来へ

智 side







翔くんが俺の腰をスルリと撫でた。



そのままシャツの中に手を入れて来た。



智「ちょっ!翔くん何して…」



俺の体を撫でる翔くん。



その手が俺のシャツのボタンを外しにかけた所でストップをかけた。



翔「え?智?」



俺は翔くんの下からスルリと抜けて翔くんの体から離れた。



後ずさると立ち上がりカーテンの後ろに隠れた。



智「…ごめん。こうなると思ってなくて……心の準備できてない」



体を触られて翔くんが『そのつもり』なのがわかって。



俺はそんなつもり無くて。



智「ごめん。ごめんなさい」



申し訳なくてカーテンに包まる俺。









翔「俺こそごめん。嬉しくて我慢できなかった」



嬉しい?



嬉しかったの?



翔くん浮かれちゃったの?



そんなこと言われたら俺も浮かれちゃうよ。



翔「もうしないから出てきて」



出てきてと言ったのに、翔くんは自分でカーテンを解き、目が合うと俺を引き寄せて抱きしめた。



翔「俺のもの」



抱きしめる力が強くなる。



俺もその背中に手を回す。



温かい。



智「翔くんも俺のものだ」



翔「うん。俺は智のものだよ」



翔くんの腕の中は温かくて気持ち良くて。



ずっとこうしていたい。





すると今度は翔くんがその体勢のまま足を進めてきた。



それに伴い、俺は後ろ足で進んでいく。



智「わっ!わわっ!」



どんどんと押されて抱きしめられたままベッドにダイブした。






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