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こじらせた初恋

第5章 同僚

智 side






「大野さん、今日飲み会あるんですけど、どうですか?」



同じ部署の女の子が聞いてきた。



そうか金曜日かーと答えながら、どうしようか思いあぐねる。



確かに予定は無いけどなー。



行く気しないなー。翔くん来るかもしれないし。



「大野さん目当ての女子もいますよー」



あまり行かない俺を行きやすいように誘ってくれる。



気を遣ってくれたありがとう。笑



智「ニノくるの?」



「来ますよ!大野さん来るかなって思って誘っておきました!」



すっごい素敵な笑顔で言ってくれた。



これじゃ行かないワケにはいかない。



智「じゃ、行こうかな」



やったーと喜んで、手元にあるメモに何かを書き込んでいた。



ニノも来るのかー。



会うの久しぶりだなー。






仕事終わり、例の場所が見えてくると、すでにお店の前に数人の会社の人がいた。



その中に見覚えのある人、1名。



ニ「大野さん!」



ニノが嬉しそうに大きく手を振ってる。



俺は駆け寄り抱き着いた。



智「久しぶりだね!」



ニノも抱き返してくれる。



ニ「お久しぶり。それはそうと大野さん、太りました?」



久方ぶりに会う俺にそんなこと言うんだ。やっぱりニノだな。



智「太ったかも。実は……話したいことあるんだ!」



俺はルンルン気分でニノの肩を抱いた。



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