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こじらせた初恋

第5章 同僚

翔 side






そして、智はニノミヤの元に駆け足で行き、ニノミヤの肩を組んだ。



その組んだ肩の隙間から、ニノミヤがコチラを見てニヤリとした。



なんだ、アイツ…



智は俺のなのに……



自分のもの、みたいな顔しやがって…






え?



智は俺の?




何考えてんだ、俺…






雅「大ちゃん、いい人だね」


潤「翔さんが、通うのわかるわー」


智が去って、相葉ちゃんと松潤が顔を合わせてる。



潤「男って言っても顔めっちゃキレイだね」



雅「俺も思った!あんなにキレイな顔初めてみたよ」



翔「智は男だよ」



自分でもビックリするくらいの、低い声が出た。



潤「なによー!ヤキモチ?キレイって言っただけじゃん!」



松潤は冗談で言ってるってわかってるけど、さっきからイライラしてるのがわかる。



嫉妬?松潤に?俺は嫉妬してるのか?





雅「同じ会社の子もかわいいし」



相葉ちゃんがボソッと言った。


ウソだろ?



耳を疑うような発言の相葉ちゃんに、信じられなくて耳に手をやるポーズをすると、慌てて、なんでもない、と言った。



あの二宮がかわいい?



智に肩組まれてアイツが?



よく顔は見えなかったけど、ニヤリとしたのはわかった。



俺がわかったのはそれくらい…



アイツかわいかったのか?



智はああいうのが好みなのか?



なんて、登場人物が全部男なのに、俺は何考えてんだ…





智。



お前に再会してから



なんかおかしいんだ、俺…




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