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こじらせた初恋

第9章 誤解

翔 side







翔「ああ…イクよ…はあ…気持ちいい…」



ガンガンと打ち付けると絶頂が近づいてきた。



翔「智…はぁ…さと…好きだ…さとし…」



俺はイク直前に自信を引き抜き、彼女の太ももに己の欲をぶちまけた。








はあはあと息が上がりながら、一気に罪悪感が押し寄せてきた。



女の子も息が上がって、壁にもたれていた。



翔「ごめん」



「え?」



翔「自分本位なやり方だった。ごめん」




「なんでよ?こっちから誘ったんじゃん」



はははと笑いながら、落ちているスカートを拾った。



翔「ごめん。普段こんなことしないのに」



こんな猿みたいに、クラブのトイレやるなんてことしたことなかった。



たまってたんじゃない?って言ってくれるけど、こんなことしたことないし。



最後は智の名前呼んでたし。



俺何やってんだ、マジで。




「気持ち良かったし。ここでやるにはお似合いのセックスだよ」



またちゅっと音を立ててキスされた。



かわいくて無邪気な笑顔を見せてくれる。



俺の罪悪感を拭ってくれようとしてるんだろうけど、俺はこの過ちの沼から浮上できなかった。








自分のしたことに呆然としながら、ふらふらと街を歩いた。



夜の空気を含んだその街は色鮮やかで、綺麗で切なかった。



せめて真っ暗な中で、自分のしたことを責めたかった。









ふらふらと漂う足は家の方へは向かなかった。






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