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こじらせた初恋

第11章 溢れる感情

智 side







お泊り解禁になってから翔くんは毎週のように泊まりに来た。



今まで短時間しかいなかったからいろんな積もる話もできた。



俺は今まで以上に翔くんと居れて幸せ。



だけど、翔くんがなんかおかしい。



悪い意味じゃないけどね。





俺らはご飯を食べた後、テレビの前に腰かける。



翔くんはソファに。俺はソファを背もたれに床に座る。



いつもそうだったんだけど、最近おかしいんだ。




翔「智。おいで」



いつもの俺の定位置になぜか翔くんが座っている。



優しい声で手招きしてくる。



座れと指し示したその場所は翔くんの膝の上で…




智「…………恥ずかしいよ」



正確には翔くんの膝を割った足と足の間なんだけど……




恥ずかしい。



普通そんなとこ座らないでしょ。



そんな近い所に座ったら心臓おかしくなるよ。




でも結局、強引に手を引かれ翔くんの目の前に背中を向けて座るよう促されるんだけど……




俺はどうしていいかわからず翔くんの前で体育座りをする。



翔「もたれていいよ」



そう言われても無理だよ。



翔くんいもたれかかるなんて!



翔くんと密着するなんてできない。



このままもたれたら翔くんに抱きとめられる形になるじゃないか!



無理無理!









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