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こじらせた初恋

第11章 溢れる感情

翔 side







翔「あなた二宮にプレゼントとかあげてんの?」



急に話をふられてなんのこっちゃって顔してこちらに向かってきた。



雅「……大ちゃんにあげんの?」



質問に質問で返しやがって。当たりですけど。



翔「答えてよ」



雅「……んー最初の方とかあげてたけど。……あ、最近もあげてるか」



翔「…例えば?」(小声)




雅「ん?」



翔「………………例えば何やんの?」



相葉ちゃんは俺の方をじっと見た。



翔「…………………なに?」



雅「べっつに。こないだは散々な態度取られましたけど」



喫煙室のことだ。



二宮にイライラして、二宮を好きな相葉ちゃんにもイライラしてしまった。



完全に八つ当たりだった。



翔「………ごめん。虫の居所が悪くて……」



雅「……」



翔「………冷たくあたって悪かった」



相葉ちゃんは俺の肩に触れて、いいよと言った。



雅「翔ちゃんが怒るの、表に出さない人だと思ったからビックリしたよ」



俺もビックリしたよ。



人生で一番イライラしたんじゃねーかな。



雅「で?機嫌は治ったの?」



翔「おかげ様で。解決しました」



それなら良かったと、相葉スマイルを炸裂させた。



解決したワケじゃないけど。二宮のこと気にならないわけじゃないけど。



智が付き合ってないって言うんだから信じる。



俺にできるのはそれくらいしか無い。







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