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忘れられない人

第4章 伝えたい…

『明日学校が終わった後、予定ないので大丈夫です。』



「よかった。仕事が18:00過ぎに終わるから、19:00頃迎えに行くけどいいかな?」


『大丈夫です。迎えに来てもらってしまってすみません…。お願いします。』





次の日、学校に着くと、舷都くんが声をかけてくれた。


「おはよー。昨日は一緒に出かけてくれてありがとう。しほちゃんが大丈夫だったら、来週の土日どっちか、また一緒に出かけたいな〜って思うんだけど、どうかな…?」


『土曜日はバイトが入っちゃってるから、日曜日でもいい?』


「もちろんいいよ!じゃあ、詳しいことはLINEで決めよう。」




昨日の翔さんのLINEの内容が気になってたけど、彼女がいる以上、付き合うなんてムリだし、なによりも、翔さんは年下の私のことなんて恋愛対象に見てないと思う…




学校が終わり、家に帰って出かける準備をした。



18:00過ぎ、翔さんからLINEが来た。


「今、仕事が終わったよ。そのまましほちゃんちに向かって大丈夫?」


『準備できたので、大丈夫です。』



予定よりも30分くらい早く迎えに来てくれた。



助手席に乗ると…


「会うの久しぶりだよね?全然しほちゃんと話せなかったから、寂しかったんだよ…」


『そういうふうに言ってもらえて嬉しいです…』



「どこか行きたい場所ある?」



『特にないので、翔さんにおまかせします…』


「そっか。実はその言葉を待ってたんだ(笑)連れて行きたいところがあるんだけど、少し遠いんだよね…。今日遅くなっても平気…?」



『明日は学校お休みなので、遅くなっても大丈夫です。』




目的地に着くまでの間、今まで会ってなかったのが嘘のように、いろいろな話ができた。



家を出発して、1時間ほど経った頃、翔さんの車が停まった。




「ここの景色をしほちゃんに絶対見せたいなって思ったんだ。車から降りてみて?」



翔さんに促されて降りてみると…




そこには見たことのないキレイな夜景が広がっていた…

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