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忘れられない人

第6章 可愛すぎる女の子

しほちゃんと会えなくなって、数ヶ月が過ぎた。



俺、何か嫌われるようなことしたのかな…



気に障るようなことしたのかな…



何度考えても答えは出なかった…






久しぶりのデートの日、俺はずっとしほちゃんのことを考えてて上の空だった。


そんな俺を見て不思議に思ったのか、


『翔…???どうしたの…???今日はずっと様子がおかしいんだけど…』


心配そうな顔をして彼女の鈴華(すずか)が俺の顔を覗きこんできた。


まさか、違う女の子のことを考えてたなんて、口が裂けても言えないから、何事もなかったかのように装った。


「いつもと一緒だよ。鈴華とデートするの久しぶりだから、どこ行こうかなって考えてたんだ」


言い終わると、鈴華の顔がパアッと明るくなった。


『わたしねっ、行ってみたいお店があるの!なかなか行く機会がなかったけど、そこのお店がずっと気になってて…』


「そうだったんだ。何のお店?」


『パフェ専門店なんだけど…翔は甘いもの食べれるよね…???』


「…何年付き合ってるんだよ…(苦笑)今までも一緒に甘いもの食べに行ってたじゃん」


『そうだけどさ〜。甘いもの一緒に食べたのって、かなり前だから、好み変わっちゃったかな…って思ったの。でも、前と変わらず、甘いもの好きでよかった♪』



ウキウキ気分の鈴華とパフェのお店に入り、案内された席に行く時、見覚えるある顔が視界に入った…。



向かい側に座ってる男の子と楽しそうにパフェを食べてる女の子…


間違いなく、しほちゃんだった…





その男の子は彼氏なのか…?


クリスマス前に聞いた時は、彼氏いないって言ってたけど、あれから数ヶ月経ってるから、その間に彼氏ができても不思議ではない…



いつから付き合ってるんだ…?



俺もしほちゃんのこと好きなのに…



あの男の子に先を越されてしまうとは…



もう、大好きなしほちゃんを手に入れることはできないんだ…





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