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忘れられない人

第3章 新たな恋

ドキッとして、隣を見たら…


舷都くんもこっちを見てたの…


恥ずかしくなって、サッと顔を背けちゃった…



その後も手をつないだまま映画を最後まで見てた





映画が終わって、ショッピングモールでぶらぶらしてる時に、映画の話になった


「さっきの映画、ラスト感動したよねー」


『うんっ。ホントいい感じで終わったよねー』


「しほちゃんは、ああいう恋愛に憧れる?」


『えっ…』


急にそんなことを聞かれて言葉につまっちゃった…


「ごめん…急に…。女の子ってさっきみたいな恋愛が理想なのかなって思って、聞いてみたんだ。俺の興味本位だから、気にしないで」


舷都くんが申し訳なさそうに言った。


本当はさっきの映画みたいな恋愛に憧れるけど…

わたしはやっぱり今でも翔さんが忘れられない…

彼女がいることがわかっても大好きなの…



舷都くんとデートしてるのに、翔さんのこと考えちゃいけないことはわかってる…


でも、避ければ避けるほど、翔さんが気になって、頭から離れなくなってきちゃったの…


せっかく舷都くんが遊びに誘ってくれたのに、こんなモヤモヤした気持ちのまま毎日を過ごしてちゃいけないよね…


今日、舷都くんとデートして、心に決めたことがあるの。



“翔さんにわたしの気持ちを伝えてみよう”


彼女がいるから、困らせちゃうと思うけど、こんなにモヤモヤしたままは嫌だから、ちゃんと気持ちを伝えてスッキリさせて、新しい恋をしたい。




1時間くらいショッピングモールをぶらぶらして、パフェを食べようということになり、お店に入った。


パフェの種類がたくさんありすぎて悩んだけど、ティラミスが大好きだから、ティラミスパフェに決定。舷都くんはチョコバナナパフェにした。


お互いのパフェが気になったから、交換して食べたりした。


なんかこういうことをしてると、カップルみたい…と思って、少し照れくさかった…

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