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世界で1番好きな人

第8章 春大会

一回戦突破後は勢いにのり勝ち進み、決勝戦までコマを進めた。


決勝戦は一回戦の相手よりも格下だった。
正直いまの僕たちの勢いはとどまることを知らず、自信に満ちていた。


ー決勝戦前夜

夕飯を食べた後、ゆうまが泣きそうになりながら話しだした。

「ついに明日は決勝戦ですね。おれなんか泣けてきちゃいました。。」

「なんでいまなくんや。勝ったときにとっとけ。」

「そんなことゆうたって勝っても負けても明日でおわりなんですよー!?飯尾さんは悲しくないんですか?」

「....しょうたとゆうまには先に話しておこうと思うんやけど、」

「なつみさんのことですよね?」

「え、しょうたなんで知ってるん?もしかしてなっちゃんからきいた?」

「はい。ふわっと聞いただけですけど。。」

「そっか。しょうたは、なっちゃん本気なんか?」

「....本気じゃないですよー!まず飯尾さん本気で好きって言ってるのに怖くていけないです笑!」

「....そうか、、それほんまやな?」

「....はい。」

「おっしゃわかった。ほんなら2人にだけ先話とく。おれは明日...」



なつみさんから聞いた通りの話が
僕にとっては聞きたくもない話が
何時間続いていたのだろあ
いや意外と数分くらいだったかも。


「とゆうわけや。明日優勝したらなっちゃんが付き合ってくれるてゆうてる。個人的な感情を試合に持ち込むのはあかんけど、これはチームとして勝つためでもあり、自分自身に打ち勝つ大会でもあるんや。やから絶対負けられへん。..まあしんみりした感じは明日の試合にひびく!さ!はよねよ!」





なつみさん付き合うこと了承したんか。





風で散る無数の桜の花


そこからただひとつだけ


たったひとつだけの


ぼくだけの花びらを


やっと見つけたはずなのに


ぼくだけのために


満開の桜の木のように微笑んでくれる


そんな花びらをやっとみつけたはずなのに


春風に乗って


また消えていくんだね。



ーー決勝戦


僕らは優勝した。
最後は飯尾さん自身が勝敗をきめた。






2人は付き合うことになった。

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