テキストサイズ

うちの社長が酷すぎる!

第6章 突然の再会

カーテンから漏れる日光に照らされ、起き上がる。目を閉じたら案外すぐ寝たみたい。

「……雄飛?」

昨日は隣にいたはずの雄飛がいない。シーツにシワはあるけど姿がない。スリッパを履くのもおざなりにぺたぺたと部屋を歩き回る。

「雄飛?どこにいるの?」

まさか、やっぱり幻滅して帰ったとか___

「あ、稀乃?わり、起こした?」

洗面所からひょいっと顔を出す雄飛。
顔を洗っていたみたいで、白いタオルで顔を拭っている。

「………」

無言で雄飛に近づき、その胸元に飛び込む。

「うぉっ」
「……いなくなったかと思った。ばか。」

頬を膨らませると、雄飛は優しく笑って「悪い悪い」と言いながらわたしの頭を優しく撫でた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ