うちの社長が酷すぎる!
第8章 突然のこと
肉と肉がぶつかり合う音と、ぐちゃぐちゃに溢れるわたしの愛液が泡立つ音が聞こえる。
ヒカルのリズムのある息遣いと、わたしの口から漏れる空気音。
……なにを、してるんだろ。
…もう、なんかわかんない。
ヒカルは説得に応じてくれなかった。
入ったと思ったら、すぐに腰を振り始めて、もうなにも聞いてくれない。
「…っ、…、」
声を出そうにも、声が出なかった。
いい理解者でいてほしくて、一緒にいて安心する人だったのに。
「…っ、カル……」
「稀乃…っ」
ヒカルは、わたしを抱きしめてなおも腰を振る。
もう、いやだよ。
離れてよ。
ヒカルに対する信頼が冷めていく音がする。
肉と肉がぶつかり合う音と、ぐちゃぐちゃに溢れるわたしの愛液が泡立つ音が聞こえる。
ヒカルのリズムのある息遣いと、わたしの口から漏れる空気音。
……もう、疲れた。
わたしは目を閉じた。