テキストサイズ

うちの社長が酷すぎる!

第1章 突然の転勤

さてさて。

結局そのあとはびしょ濡れのまま帰る…わけじゃなく。
マンションが遠いから、ここから近い海叶の家でシャワーとかを借りることになった。

「いいの?私も借りちゃって……」
「気にすんなって〜!同級生のよしみだよ!」

ヒカルさんはあのあとなんか不機嫌だし…
でも海叶の申し出はありがたかった。
だって濡れたまま帰りたくなかったし!!

「到着!」
海叶が上機嫌で一軒家を指さす。
「あっ、ご両親とかいるよね!やっぱり迷惑じゃ…」
「オレここに一人暮らしだから、大丈夫!」

一軒家に一人暮らし……!
もしかして凄いお金持ちだった…!?

扉を開けると海叶が急いで二人分のタオルを持ってくる。
「はい体拭いて〜。先に橘入っちゃえよ」 
そう言われたけど管理人のヒカルさんより先に入るのはなんか…
「え…でも」
「いいよ。入ってこい」
ヒカルさんにも背中を押されて、私は仕方なく洗面所に入った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ