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うちの社長が酷すぎる!

第1章 突然の転勤

「橘だろ?橘稀乃!」
「え……そうですけど……」
誰……? 

「オレのこと覚えてねー?高校ん時同クラだったんだけど…雨宮海叶!」

あ……そう言われればいた気がする。
確か、クラスの中心で1番チャラくて問題児…

「…あー!思い出した!」
ピアスの穴を開けたことを屋上から大声で叫んだ人だ!そのあと先生に凄い怒られてたけど!

「全然変わんねーな!てっか、雄飛は?お前東京だっけ?」
「今日から引っ越してきたの。雄飛は来てないよ」
会話が弾んでいると、咳払いが聞こえた。
「…おい2人とも。俺の存在を忘れるな」
「あっ、ごっめーんヒカル!」

チャラいとこも全然変わんない……。
学年1位のモテ男でチャラ男はまだ健在中のよう。

「…てかなに、お前がカレシいんの?」
ヒカルさんが服を絞りながら言う。私もスカートの裾を絞りながら言った。
「あ、はい…。地元に置いてきたんですけどね」
ヒカルさんは「ふーん……」と言ったっきり黙ってしまった。

……なんか墓穴掘った?
その様子を見ながら、海叶がにやにやしていたのに私は気づかなかった。

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