うちの社長が酷すぎる!
第9章 波乱
杜山さんとの誤解はとけたけど、ほかの社員の誤解をどうやってとくか……
「わたしに言ったようにするのは…だめなの?」
「いえ…聞いてくれないと思うので」
本心だ。
ここまで噂になって、しかも相手は宝条社長。
人気者の彼の噂なんてみんなに知れ渡ってるだろうし、わたしなんてただの社員……
「噂が消えるまで…たぶん長期戦になると思うんです」
わたしがそういうと、杜山さんは表情を暗くした。
「…何も手伝ってあげられなくてごめんね」
「えっ、いえ!」
杜山さんとの仲が戻っただけでもよかった……