うちの社長が酷すぎる!
第9章 波乱
社長室のドアを前にすると、初めてここに来た日を思い出す…
手錠をつけられて、頭の中でぷちんっと何かが切れて。
勢いに任せて社長を殴ったっけなあ…
「…よし、行くか」
気合い十分!ドアを開けたら大声で噂のこと言って、もうわたしに関わらないように言えばいい。
…少し、胸の奥の方がちくりといたんだ気がした。
コンコン
『おう、入れ』
むかっ。
この会社に自分より上がいないからって、来客にそんな態度でいいわけ…?
「失礼します!!」
がちゃんっと勢いよくドアを開けた。
「社長!言いたいことが……………ぁ」