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うちの社長が酷すぎる!

第10章 見せかけの愛


ドアをあけて、夜の訪問者を出迎える

「…えっ、と、寧々さん…?」
「きののん!こんばんはひさしぶり〜!」

お隣の部屋の涼宮寧々さん。
150ちょいくらいの低身長にぴったりな小顔で、夜見ても可愛い……
女のわたしがみてもかわいい…

「きののんお疲れ?いまひま?」
「あ、一応暇です!」
「女子トーク、しよ!」

寧々さんはわたしに見せるようにビニル袋をかかげた。
中身が透けて見えて、缶ジュースやお菓子がたくさんはいってる…

「…てっきり突撃って感じできたと思ったんですけど、用意周到ですね?」
「まね!おじゃましまー!」

わたしの横をすり抜けて部屋に入る寧々さん。
…でも今は、このくらいのテンションの人と話した方が楽かもしれない。

「………ありがとうございます」
「きののーんコップ使ってい?」

マイペースな声が聞こえ、「はーい!」と答えながらわたしも寧々さんの後を追った

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