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うちの社長が酷すぎる!

第2章 新しい会社で

「あ、あの……」
入口すぐ近くに立てられた窓口の女の人に話しかける。
「はい、本日はどうされましたか?」
完璧な笑顔に絵に書いたような美人…!

「えと……私、本日からここに勤務することになっていて…」
そう言うと女の人の目が変わる。
「…もしかして、橘様でしょうか…?」
「あ、はいそうです。橘稀乃です」
名前を言うと女の人は気まずそうに目を逸らしながら名簿のようなものに私の名前を書き足した。

「ではまず社長室へどうぞ。」
そう言われて、1枚の紙を渡される。
地図…?
「ありがとうございます…」
頭を下げて見送られるけど…やっぱり気まずそうな顔。

私なにかやらかしたかな…!?

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