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うちの社長が酷すぎる!

第2章 新しい会社で

…………

「さっきの子…あの橘さんでしょ?」
「そうそう…」
反対側の窓口に座っていた女の人が、気まずそうな顔の女性に声をかける。
「〝あの〟社長が直々に指名した子…まだ若いのにね」
「ねぇ……」

その声はもうエレベーターに乗り込んだ稀乃には届かなかった。

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