テキストサイズ

うちの社長が酷すぎる!

第2章 新しい会社で

……何言ってんの、この人…

「…いや、私彼氏いるので」
「彼氏?……じゃあもう非処女か?」

うっ…なんでこの人そんなこと聞いてくるの!?

「や……まだです」
「初モノか〜…いーじゃん」

もう同じ空間に居たくない…
早く会話を切り上げて挨拶回りたいよ〜…

「…も、もういいですか!?私、部署の人に挨拶に行きたくて!」
「駄目。」

宝条社長は微笑んで私の腰に手を回す。
その自然な動作に身動き一つ取れない…

「俺のになればなかなかいい暮らしできるぜ?たっぷり愛してあげるし」
「い・や・で・す!私にはずっと付き合ってる彼氏がいるので!!」

そう、私には雄飛がいるの。
たとえ社長がすごくかっこよくても、心に決めた相手がいる!

「でもその男、長い間付き合ってても手を出してこないんだろ?」
「…っ」

そう言いながら宝条社長はわたしの手錠をそっと外した。

「それは、お前のことをそういう対象として見てないんじゃないのか?それか、お前自身に魅力がないかー…」

パシンッ

乾いた音が響く。
「…っ私と雄飛の間に入ってこないで!私は…っ私はあなたのおもちゃになる気もない!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ