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うちの社長が酷すぎる!

第1章 突然の転勤

「……………うるせぇ…」
出てきたのは上半身裸の男性。

「あ、ごめんなさい朝早く…!私、今日から」
「あー覚えてる。203号室に来た人だろ…ふあぁぁ……」

うっ…態度がなんか腹立つ…
顔は凄い整ってる。さすが都会……

「ほら」
「あっ、りがとうございます」
投げられた鍵をキャッチして握る。
初の一人暮らしの部屋!

「……なあお前、名前は」
「え?…橘稀乃です」

ふーん、と値踏みするような目を向けてくる管理人さん。
何その目……なんかやだなぁ……

「俺は東条ヒカル。よろしくな、稀乃」
ドキッとした。
出会ってすぐ呼び捨て…!さすが都会……
「え、と……お願いします東条さ」
「ヒカルでいい」
「……ヒカル、さん」
そう言うと満足したようにヒカルさんは扉を閉めた。

一人残される私…。

まぁいいや…とりあえず、部屋に行こう……
私はサビかけた階段をため息とともに登り始めた。

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