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うちの社長が酷すぎる!

第1章 突然の転勤

鍵を鍵穴に差し込んで、ぐっと横に開ける。
カチャリという音に、凄く感動。
「ふわわわー!やばい…一人暮らし…!」
独り言を呟いていると、急に隣の部屋の扉が開いた。
「!?」
毛を逆立てる勢いで横に飛び退く。

出てきたのは…すっごい可愛い女の人…!
「……」
…でも何も喋らない……
「……?あの〜…」
何も言わないのかなと思って話しかけると、女の人は眠そうな顔で私を見た。
「………!新しく来た子!だ!」
数秒前まで眠そうだったのに、急に瞳を輝かせる女の人。
「あたし、涼宮寧々!」
涼宮さん、か……
顔ちっちゃいし目はぱっちりしてて可愛い…!
「あ、橘稀乃です!」
「稀乃ちゃん?じゃあ……きののん!」
さっそくあだ名をつけられた。
「涼宮さんは…おいくつですか?」
「25歳だよ!今年で26歳」
わわ、可愛いのに歳上…!

結局苗字呼びは却下されて、私は寧々さんと呼ぶことになった。

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