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Tell me why

第3章 別れ、再び

智said




家の中のごみを全て袋に入れて、外に出ると、翔くんが誰かと喋っていた。





近付いてみると、高校時代に翔くんがつるんでいた仲間の1人だった。






おいらが声をかけると、翔くんは一瞬、怪訝な顔をした。
それをおいらは見逃さなかった。





なんでそんな顔するの?




そう翔くんに聞きたい気持ちをなんとか押さえ、部屋に戻った。





そんなにおいらと過ごすのが嫌なのかな…





モヤモヤした気持ちが残るまま、仕事に行く準備をして、部屋を出た。




さっき晴れていた空は、まるでおいらの心のように曇っていた。

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