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Tell me why

第4章 ひと時の快楽

智said




翔 「……分かった。」






そうと決まれば話は早い。





おいらは翔くんの腕を引っ張りながら、寝室のベッドへと誘導する。




そして、おいらが先に仰向けになり、





智 「最後だから…めちゃくちゃに……んんっ…」




おいらの発した言葉は、最後まで言うことを許されず、翔くんの深い深い口付けで止められた。




智 「んっ…ちゅ……はぁ、はぁ、んちゅ…」




部屋に響くのは翔くんとおいらの激しい口付けの音と、ベッドが擦れる音だけ。




お互いのキスで何もかもが高ぶる。




ふと翔くんを見ると今まで見たことないぐらい欲情した目をしていた。




あぁ…あんなに嫌われてたのにおいらでも欲情するんだ……





そう思うと涙が出てきた。




智 「んんっ…ふぁ…ちゅ、、」


翔 「お前なに泣いてんだよ…」


智 「ふふ。気にしないで…?」




泣いているおいらを怪訝な顔で見つめてから、再びおいらの身体にキスを散りばめた。



ときどき痛みを含むそれは、翔くんが何をしているのかが分かった。

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