シロタさんとクロノさん
第2章 二人はナイト
『ごめんね~かのん! 前もってメールしたはずが、間違えてフレディにメールしちゃってたわ! んもう、フレディったらなんで教えてくれなかったのかしら!』
「あ、あの、お母さ…」
『でもね、かのん。私、あなたが心配なのよ。周りの大人たちに騙されるんじゃないかって。だからシロタとクロノを行かせたの。大丈夫、彼らは優秀よ。甘えていいの、頼っていいのよ。あなたはずっと一人で頑張ってきたんだから…』
「…でもっ…」
『心配だと言いながらそばにいられないなんて矛盾してるわよね。母さんが死んでも帰国できなくて、かのん一人に骨を拾わせて…辛いことをかのんに全部押し付けちゃって申し訳ないと思ってるわ』
「……」
『そう…だからね。直接ではなくてもせめてあなたを守りたいの。シロタとクロノは、ある意味私の家族よ。だからあなたの家族でもあるの』
「…家族…」
『ほら、かのん。お兄ちゃんが欲しいって前に言ってたでしょ?』
「……」
でも再婚でもしてなければ兄妹なんて……。
『ああっ、もう時間だわ! ごめんね、かのん。そういうわけだから二人と仲良くね! また電話するわ』
「あっ…」
ブッ… ツーツー
5分も経たないうちに切れてしまいました。
結局母とはまともに話せなかったです。
「…はぁ…」
私は仏壇の前に座って、祖母の写真を見上げました。
「おばあちゃん、私どうしたらいいのかな…」
「とりあえず食材買いに行こうよ」
「!」
振り返ると、いつのまにかすぐ後ろにシロタさんが立ってました。
「涼子さんとは話せた?」
私が首を左右に振ると、
「そっか。相変わらず不器用な人だなぁ」
シロタさんは苦笑しました。
相変わらずというのは、母のことを言ってるのでしょうか…。
「まあ、いきなり知らない人と住めって言われても戸惑っちゃうよね」
「……」
「だから、安心して。オレたちはかのんちゃんが嫌がることはしないから」
「…えっ…」
「あ、あの、お母さ…」
『でもね、かのん。私、あなたが心配なのよ。周りの大人たちに騙されるんじゃないかって。だからシロタとクロノを行かせたの。大丈夫、彼らは優秀よ。甘えていいの、頼っていいのよ。あなたはずっと一人で頑張ってきたんだから…』
「…でもっ…」
『心配だと言いながらそばにいられないなんて矛盾してるわよね。母さんが死んでも帰国できなくて、かのん一人に骨を拾わせて…辛いことをかのんに全部押し付けちゃって申し訳ないと思ってるわ』
「……」
『そう…だからね。直接ではなくてもせめてあなたを守りたいの。シロタとクロノは、ある意味私の家族よ。だからあなたの家族でもあるの』
「…家族…」
『ほら、かのん。お兄ちゃんが欲しいって前に言ってたでしょ?』
「……」
でも再婚でもしてなければ兄妹なんて……。
『ああっ、もう時間だわ! ごめんね、かのん。そういうわけだから二人と仲良くね! また電話するわ』
「あっ…」
ブッ… ツーツー
5分も経たないうちに切れてしまいました。
結局母とはまともに話せなかったです。
「…はぁ…」
私は仏壇の前に座って、祖母の写真を見上げました。
「おばあちゃん、私どうしたらいいのかな…」
「とりあえず食材買いに行こうよ」
「!」
振り返ると、いつのまにかすぐ後ろにシロタさんが立ってました。
「涼子さんとは話せた?」
私が首を左右に振ると、
「そっか。相変わらず不器用な人だなぁ」
シロタさんは苦笑しました。
相変わらずというのは、母のことを言ってるのでしょうか…。
「まあ、いきなり知らない人と住めって言われても戸惑っちゃうよね」
「……」
「だから、安心して。オレたちはかのんちゃんが嫌がることはしないから」
「…えっ…」