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アホエロ小説

第2章 巣作りしましょ?

相楽光邦は家に置いてきた恋人のことが気になって仕方なかった。


あの様子からしてあと1日2日でヒートがやってくる。


光邦と今ベッドの上で苦しむ高瀬遙はつがいであった。


出会って、数年かけて信頼を築き、幾度となく重ねた逢瀬の末、遥が自身のうなじを晒して噛んでとねだったあの日のことを光邦は未だに昨日のことのように鮮明に思い出せた。



つがい、それは人生を一生共にすると誓いあった永遠のパートナー。



光邦はαの名に恥じぬ端正な見目、才能、能力をほしいままにしてきた。

そしてその男は、最愛の宝物にであったのだ。遥という大層美しい男に。







ヒートの時は普段はクールで仏頂面の遥も遠慮することなく光邦に甘えてくる。そのギャップに悶えるのがこの男にとっての三ヶ月に一回の楽しみであったりする。

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