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アホエロ小説

第1章 引っ掛けたら後悔しました。

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「んっ......」





カーテン越しに入る朝日に思わず顔をしかめ、昨日の酒のせいでかすれた声が漏れる。


やたらと肌触りのいいシーツを離したくなくて、桐野は再びシーツを手繰り寄せるとそのままくるまった。



あ、なんかすごい気持ちいいシーツだ.....

俺の家の布団ってこんなだったっけ?
ま、いっか....もっかいねよ....


と、うつらうつらとした記憶を再び手放そうとする。



その時、誰かの手が桐野の髪に触れた。


少し低めの手の温度が心地よかった。



「んぅ.....」

朝があまり得意ではない桐野は気持ち良さに身をよじる。

フッと頭上から喉を鳴らす音が落ちると、影が桐野に重なって、露わになった額へ柔らかい何かが押し付けられた。



「It's time to get up,sleeping baby.」




昨日聞いた響く官能な声に、手放しかけていた記憶が一気に手繰り寄せられる。



なんで、この声がここで....!?!?

驚きと困惑の中で目を覚まし、体を一気の引き起こして声のする方を見るとそこには
長い足を持て余すように組み、にこりと微笑んでいるあの極上の男がベッドの淵に腰掛けていた。

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