幸せの欠片 *超* 番外編
第6章 奇跡って信じる?
そこは覚悟しとけよ?
俺がかずのいる場所に行った時には
一番に文句つけてやるから
抱き締めたまま、ずっと文句言ってやる
後、もう1つある
…かずなら分かってるよね
今回も、いきなり俺の前から消えた事だよ
寂しくても、辛くても
きちんと顔を見て、別れたかった
泣くかも知れないけど、突然いなくなるより断然マシなのに
お前はさ、俺に2回もそれをやらかしたんだぞ
可愛さ余って……って奴かな
だってそれでも
かずを嫌いになんかならないし
忘れられる気もしないんだから
でもね、かず
ここには、もう俺は来ないよ
かずを思い出すのはここじゃなくて、一緒に過ごした場所だけだ
ここには、“2人“ での思い出は何もないんだから
悔しかったら、また俺を驚かせに来なよ
いつだって構わないからさ
俺はいつだって
かずだけを思って生きていくんだから
それは、ここで
かずのお母さんの前で
誓うよ