Everyday Love
第1章 Sparks Fly【白黄】
ジャスミンがデカルームに出勤したときには既にジャスミン以外のメンバーが揃っていた…ただ1人を除いては。
「あ、ジャスミンおはよー!」
「ウメコおはよう」
入口でそこまで年が離れているわけではないのに凄く年下に感じるウメコの元気過ぎる挨拶に返事をし中に入る
「おはようジャスミン!」
「おはようバンちゃん」
こちらもウメコ以上に朝からパワフルなバンの挨拶に返事をし自分の席に着く。
「ジャスミンおはよー」
「おはよう」
「おはよう2人とも」
いつもテンションの変わらないゆるいセンちゃんと朝に弱いのか少し不機嫌そうなホージーにも挨拶を返す。
「おはようジャスミン、はい。」
「おはようございます。あ、ありがとうございます…!」
デカレンジャーの母と言っても過言ではないスワンからのモーニングコーヒーを受け取った。
「おはようジャスミン、今日は少し遅かったな」
「おはようございます、ボス。昨日はちょっと忙しかったもんで…」
「そうだったな。」
最後に地球署署長、ドギー・クルーガーからの挨拶を返した。事務作業に終われ昨日は皆より遅めに退勤したため珍しくプチ寝坊をしてしまった。
だからいつもは1番乗りだが遅くなってしまった。
これがバンやウメコならドギーは雷を落としたがジャスミンなら常習犯ではないし遅刻の範囲にも入らないので普通の会話で落ち着いた。
「あれ?テツ遅いわね」
スワンの一言でジャスミンの心臓は1拍高く跳ねた。
いつもならジャスミンの次ぐらいに現れスワンにべったりくっつきあれこれ話しかけ回っているのに。
「もしかして寝坊なんじゃねーの!?」
「お前じゃないんだから」
「何だと相棒!?」
バンとホージーが相変わらずのやり取りを朝っぱらからやり始めた途端デカルームのドアが開いた。