Everyday Love
第9章 恋路【白黄+緑桃】
「パトロール終了でーす、特に異常は…あれ?お2人だけですか?」
今まで話していたテツだった。どうやら他の2人より早くパトロールが終わったらしい。
見る見るうちに顔が赤くなるジャスミン。
「ジャスミンさん、顔赤いですよ?風邪ですか?」
「あー、さっきまでテツの話してたんだよ」
「センちゃん!!」
「俺ですか?」
飄々と言い放つセンをキッと睨むジャスミン。
テツは不思議そうに2人を見つめていた。
「そうそう」
「べ、別に世間話みたいなもんだから」
「そうなんですか!嬉しいです~」
必死に言い訳するジャスミンを他所に自分の話をされて嬉しいのかニコニコと笑うテツ。
「ジャスミンさんがセンさんに俺の話ですか!嬉しいなぁ~」
ルンルンなテツと顔だけではなく耳や首まで程真っ赤になっているジャスミン。これは…と嫌な予感がするセン。
「テツ。」
「はい、何でしょう?」
「エマージェンシー…」
「えっ?何で変身したんですか?」
「ディースティック!!」
「え?いやいや、ナンセンス!!なんで!?え、え、うわぁぁぁぁぁ!!」
デカイエローに変身したジャスミンと訳が分からずただ逃げるテツはデカルームを出ていってしまった。テツの叫び声はなんとなく聞こえてくる。
「まぁ…仲良しなのはいいことだってやつかなぁ」
のんびりした口調で誰かさんっぽいセリフを言うとセンはすっかり冷めてしまったお茶を啜った。