Everyday Love
第9章 恋路【白黄+緑桃】
「あれ?そういうジャスミンは?」
センが問うた瞬間、ジャスミンはその場を離れようとした。
「ちょ、ちょ、ちょ!1人だけ辱めを受けるなんてごめんだよ!」
「センちゃん、離してっ、エンガチョ!!」
「いや俺は悪霊か!?まぁまぁ座ろう?座ろう?」
ジャスミンの肩を掴み、無理矢理座らせ直す。
「さて、テツはどうなの?2人になったら。あ、ジャスミンの様子はテツから嫌という程聞いたから安心して~」
センの衝撃的な言葉にジャスミンは口をあんぐりと開けるとそのまま固まった。
「ジャスミン?大丈夫?」
「だいじょばないよ!テツから聞いた!?」
「うん、あいつ聞いてもないのに自慢してくるんだよぉ~」
「信じらんない…」
あ~、テツこの後デリートされちゃうなぁとセンの脳裏に不穏なものが過ぎった。
「さて、話してもらおうか」
ジャスミンはニコニコ笑いながらも目が笑ってないセンにこれ以上誤魔化すことは出来ないと口を開いた。
「か、変わらないんじゃない?」
「まー大体そうだよねぇ」
「うん。犬だよ、あれは大きい犬」
ジャスミンが両手を頭の上に持っていき、犬の耳のポーズをするとセンは手を叩いて笑った。
「ははっ!わかる気がする」
そのとき、デカルームの扉が開いた。2人はドギーかと思いきやその場にいたのは…