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Everyday Love

第12章 華麗なる逆襲【白黄←青】





何故ボスに呼ばれる=怒られるに繋がるのか、日頃の行いか。
もちろん、ボスがテツを呼んでいるなんて真っ赤な嘘。
目の前で「私はどうしようか...」と狼狽えているジャスミンに1歩近づいた。

「何だか2人で話すのは久しぶりだな」
「えぇ、そうね」

また1歩近づく。まだジャスミンは俺の下心に気づいていない。

「テツとどうなんだ?」
「えっ?いやぁ、その…えぇ…」

突然、愛しの彼のことを聞かれて焦るジャスミン。

「どうやら今日、夜は一緒に過ごすようじゃないか。それ、キャンセルしてくれないか?」
「ホージー、どういう意味?何か、変よ…?」

いよいよ、俺はジャスミンを壁まで追い詰めた。所謂、''壁ドン''というやつだ。

「そのままの意味だ。俺は、今夜ジャスミンといたい。」
「えぇっ?ホージー、そんな…困るわ…」

見下げた顔は真っ赤になっている。もしかしてジャスミン…押しに弱い?ならこっちのもんだ。俺は息がかかるほどに顔を近づけた。

「ホージー…」

何故かジャスミンは嫌がらない。突き飛ばして逃げることだって充分出来るのに。
何やら向こうの方から足音が聞こえる。リズムが早いことかは駆け足なのだろう。怒り心頭の後輩が帰ってきたか。
さて、俺の唇がジャスミンのと重なるのと、テツがここに着くの。

どっちが早い?


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