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Everyday Love

第14章 ペッパー警部【白黄】





テツが地球署に来て暫く経った。
特キョウの教えのせいでとっつきにくい第一印象を持たれがちだが、もともと人懐っこく素直で本人曰く''気取らない性格''なのですぐにデカレンジャー質とも打ち解けた。
バンとは小学生みたいなやり取りを毎日やっていると思いきやホージーとエリートな会話を繰り広げ、センとはスワンも参加しお茶をすすって世間話に花を咲かせ、ウメコとは毎朝風呂を取り合っている。完全に馴染んでいた。
1人忘れているではないか?
そう、それが今テツの頭を悩ませていた。
1度2人でコンビを組んだときにクールビューティーを地で行くちょっと冷たくて(でもそこがいい)、でも銃弾を受けようが構わず服役中のアリエナイザーにこれを以上の罪を重ねないように命懸けの説得をした実は熱いハートの持ち主。
テツはそんな彼女に惹かれていった。
だから、最近ずっと彼女にさり気なくアタックしたり、接触したり色々試してみているのだが何だか周りに妨害されている気がする。
特に普段は感じないのだが彼女に近づいたときのホージーはジャックナイフように恐ろしい目でテツを射抜いてくる気がする。
2人は付き合っているのだろうか。なら自分は引くのだが。
流石に人のものを奪う程、相手に困っているわけじゃない。
だが、2人をよく観察すると男女の仲のような素振りは見えないし
もしかしたらホージーさんが勝手に好きなだけかな?それなら俺は容赦しない。
人のものに手は出さないが片思いなら手加減はしない。
他にもジャスミンに話しかける度にバンから突き飛ばされたり、センに押しのけられたり、ウメコに割り込まれたりするのだがこの際それはどうでもいい。
ジャスミンさんは俺がいただく。
ここで見せるものではないがテツは特キョウの意地を見せてやる…!と気合十分だった。



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