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Everyday Love

第14章 ペッパー警部【白黄】





「ジャスミンさん、今度の非番どこか行きませんか?」

明くる日、テツはジャスミンを遊びに誘った。
ここはデカルームではなくデカベースの廊下。
一般の職員たちがチラホラ見えるがデカレンジャー達はいない。

「あら、よござんすよ?」
「やったぁ!!じゃあ…」

さくさくと2人でスケジュールを決める。
これはビッグチャンスだ。ジャスミンを自分のものに出来る。
センパイ達…特にホージーさんすみません、でもナンセンス!これは譲れません!!

「じゃあ、その日で」
「OK牧場、バイナラ〜」

手袋を付けた右手でこちらをふるふると振るジャスミンにテツは両手をブンブン振った。
ジャスミンを見送ったあとテツの全身に喜びにが駆け巡った。
今ここで踊り狂いたい気分。踊ってもいいだろうか。
そんなホクホクのテツの後ろに何人か人が近づいている。
普段なら足音で気づくのだが有頂天のテツは気づかない。
そして、その中の1人がテツの肩を叩いた。

「うわぁ!!」

突然のことにテツは慌てて振り向いた。
そこにいたのはいつもの明るさは形を潜めたバン、鬼のような形相のホージー、顔は笑顔なのに目の笑ってないセン、頬をめいいっぱい膨らませたウメコがいた。
その姿を見た瞬間、心臓は大きく跳ね上がり、冷や汗が吹き出してきた。
とにかくこの状況はヤバイ。

「おい、後輩。ジャスミンと何してたんだ?」
「いつの間にそんなことしてたのか…とんだBad Boyだな」
「あたしのジャスミンなのにぃ~」
「ウメコ、ジャスミンはみんなのものだよ」

「あう…あ…あの…」と言葉にならないテツにお構いなく1番ブチ切れているホージーがSPライセンスを取り出した。

「特別指定凶悪犯罪対策捜査官、姶良鉄幹。淫行の罪でジャッチメント」

勿論、宇宙最高裁判所からは何もこないがホージーは開いたSPライセンスを閉じた。

「デリート許可!」
「「「ロジャ!」」」

ホージーの掛け声に3人が声を揃える。
























テツの絶叫がデカベースに響いた。




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