Everyday Love
第20章 Trouble【白黄】
一方で。
「び、びっくりしたなぁもう…」
ジャスミンは自分の胸に手を置く。信じられないぐらいのスピードでそれは動いている。
正直、心臓が止まるかと思った。
あんな体験2度とごめんだ。
気まぐれにお風呂に入るんじゃなかった。それと同時にバスタオル巻いてて良かった。
あのテツの慌てぶりににもびっくりした。ウメコには裸を見られても平気そうだったのに。…やはり逆は駄目か。
このままデカルームに戻れば事情を察しているセンやウメコに問いただされるだろう。それも少し嫌だった。
「少し寄り道しようかな…。」
何となく今すぐデカルームに戻る気になれなかったためジャスミンはデカベース内をうろつくことにした。
「本当…勘弁してくれっちゅうねん。」
きっとバンやホージー、センだったらもっと過剰に嫌悪感のある反応を示したかもしれない。
しかし、テツに見られたことにあまり嫌悪感はなかったのは-
と考えたところで首をブルブルと振った。
「はぁ…どうしたものかねぇ?」
ジャスミンはため息をつくとデカルームとは反対側を歩き始めた。