Everyday Love
第22章 Everything Has Changed【白黄】
第一印象は最悪だろう。
これから5人でもっともっと頑張っていこう。と思った矢先の出来事。
鳴り物入りでやってきた白いあんちくしょう。
「気持ちで勝てるならスペシャルポリスなんていらないですよ。」
私達が今まで正しいと思ってずっとやってきた信念を理解できないといった表情で、氷のような冷たい言い方で全否定してきた。
当然、腹が立った。でも相手の言い分も分かるから下手な真似はしなかった。
でも、私達の信念が伝わったのか白いあんちくしょう…ことテツは態度を軟化させた。
これが意外と素直で。かわいらしくて。いかにも''後輩''って感じで。
それからそこまで仲良しこよしって感じでもない。1度ペアを組んだくらいだ。
普段も挨拶したり、捜査していることを相談したり、戦闘の際に助け合ったり。それくらいだ。
だけど何となく気になってた。
何となく目で追ったり、何となく考えてたり、ほんとに''何となく''。
何でだろう?と疑問に思ったけど解決出来ないからそのままにしておいた。
本人に聞いたってしょうがないし。
でも、あるときウメコとスワンさんの女子3人だけになったときウメコが嬉しそうに「恋の話しようよ!ジャスミンは気になる人っている?」と聞かれたのでポロっと「気になるって言われたら…テツかなぁ。」と答えた。
そしてずっと疑問に思っていた、解決策のないと思っていたことを話したら。
「それ恋だよ!絶対そうだって!ねぇ、スワンさん?」
「そうね…ジャスミンは恋、したことないからよく分かってなかったのかもね?」
そう言われて初めて自覚した。…しかもスワンさんに図星まで突かれてしまった。
その後、ウメコがセンちゃんのことが好きとか、スワンさんとボスの関係とかを色々話してたんだけどよく覚えてない。
それを指摘されてそれが気になってしょうがなくて。
「私って…テツのこと好きなんだ。」
口に出して言うと更に実感が湧いた。
もう自覚してしまえば、後の祭りだ。
挨拶するときも変な感じになるし、捜査の相談もぎこちなくなるし、戦闘の際、敵にやられて倒れたとき「大丈夫ですか!?」も肩を持たれれば動揺してしまう。
駄目だ、これはテツに失礼な気がする。
なるべく意識しないように普通に接するように…と心がけるけど駄目なものは、駄目。